おどろかされた

HE★VENSの日向大和だ


エアコンが止まると暑いよな


明け方でも起きちまう


タイマーの設定を失敗した


水取りに行くかと思ってリビングに行ったら


ソファんとこに人影みてぇのが見えた


誰かいるなら部屋が暗いのはおかしい


幽霊か?


よくわからなかったが


なんでもいい


おれがたいじしてやる


そう決めた


電気をつけて近づいたら


ヴァンの上着だった


脱ぎ散らかしておくなよ


まぎらわしいやつだぜ



おかげですっかり目が覚めちまった


そのままリビングにいたら


綺羅が起きてきた


ちょっとびっくりしてた


自分が一番早起きだと思ってたらしい


ヴァンにおどろかされたおれが


綺羅をおどろかす


つい笑っちまったぜ

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浮き立つ気分

HE★VENSの鳳 瑛二だよ。

仕事の現場で、たまに気に入った服や小物を買い取ったり、
使ったアイテムをもらって帰ったりすることがあるんだ。

実は、「HE★VENS LOVE AFFAIR」の撮影先でも
お願いしてもらってきたものがあって、
その話ができるのをずっと待ってた。

写真に撮っておいたから、見せるね。

ロケ先のシェアハウスで、
リビングに飾ってあったものだよ。

今回、俺は花屋の役だったから
いつもよりさらに現場の緑が気になってて、
これも撮影の時からずっと目についてた。

優しくて可愛い花たちだよね。
おかげで現場の空気も
すごく柔らかくなった気がする。

今回は明るめのストーリーだし、
ストレートに楽しんで演じることができたと思う。

ただ、俺としては、ちょっと挑戦したシーンもある。
見てくれた君は、どう感じるのかな。
緊張半分、期待半分で、
今からなんだかドキドキしてる。

ちょっと気が早いよね。
でも、どうしても考えちゃうんだ。

誰より君に、喜んでもらえたら嬉しい。

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人生の彩り

HE★VENSの鳳 瑛一だ。


音には感情がのる。

心を込めて歌ったり楽器を演奏する時に限らず、
たった一音でも、ふと思い浮かぶ景色や
導かれる思いがあるだろう。
どの音がどんなシチュエーションに当たるのかを
考え始めると、時間はいくらあっても足りない。


今の季節ならば、探すのは「涼を呼ぶ音」がふさわしい。
そう考えてあれこれ聞き比べてみたのだが、
俺にとってしっくりきたのは結局風鈴の音色だった。
先人の知恵に感謝しないといけないな。

早速買い求めたものを家のベランダに設置してみた。
ガラス製のシンプルな風鈴は、風に揺られるたび
温もりのあるざらりとした音がそっと響いていく。


聞き入っていると、時の流れも緩やかになるようだった。
やがてシオンが傍にやってきて、
興味深げに風鈴を見上げた。
俺と同じく、この音色を気に入ってくれたようだ。
森の中の、虫の声音にどこか似ていると言っていたな。


調べたら、部屋の中でも楽しめる卓上スタンドもあるらしい。
暑さに弱い人間にはうってつけだ。
シオンが好きそうな柄の風鈴も見つけたので、
セットにしてプレゼントするとしよう。


エンジェルも、音の中に秘められた心を
探してみてほしい。
無論、この命題に正解はない。
どう感じるかは、それぞれ異なるからな。

ただ、日常が少し鮮やかになることは確実だ。
俺が保証しよう。

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ささやかな楽しみ

HE★VENSの
皇 綺羅だ。

エンジェルは元気に
しているだろうか。
何か夏らしいことは
体験しただろうか。


俺たちは最近
少し面白いことをした。


仕事の移動中に
夏祭りを見かけた。
ナギがうらやましそうに
眺めていた。


焼きそばに
綿あめ、りんご飴。
屋台のような
メニューの
夕食を作る。

瑛二との相談が
まとまったところで
皆がやってきた。
それぞれの
アイディアをくれた。

瑛二と俺の案に
明石焼きを加えたいと
言い出したのはヴァンだ。
シオンはかき氷を
また作るとはりきっていた。
遊べる出店は
瑛一と大和が用意する。


実現できたのが昨日だ。
リビングが
夏祭り会場だ。
とても盛り上がった。


やれてよかったと思う。


エンジェルも
楽しいひとときを
過ごしてほしい。
どこにでも
喜びはある。


お前が作る
素敵な思い出。
そこに俺が
寄り添えていたら。

いつもそう願っている。

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