とある時代。 夜な夜な開かれるマスカレイド(仮面舞踏会)は貴族たちの秘密の社交場だった。
今宵も館の前に、次々と馬車が止まる。 扉をあけたその先は、ひとときの夢の世界。 誰もが美しく着飾り、ダンスを楽しむ。
身分も肩書きも全ては仮面の奥へ。 きっと誰が誰だか判らない。 けれども、それがマスカレイド。
踊り終わったその時、ハートを盗まれているのはアナタか、ボクか。
魔法のような一夜は、静かに更けていく。