2010年2月24日の記事

ユニゾン

誰かと声を合わせ、歌う。
それはとても難しいことだ。

例えそれが信頼している友であったとしても、
完璧に相手を把握しているわけではないし、
まして普段から、理論よりも感情で生きている一十木や
感性が違いすぎて、何を考えているのかまったく読めない四ノ宮と
心をひとつにし、声を合わせなければならないのだ。

おそらく並大抵のことではあるまい。

にも関わらず、
あのふたりは、まったくもってその大変さを理解していない。

むしろ状況を楽しんでいるというか、
単純に歌うのが楽しくて仕方がないといった感じだ。

これは、俺がなんとかするしかあるまい。
そう気負っていたのだが……。

四ノ宮は天性のセンスのよさで、ここぞというポイントをおさえてくるし、
一十木は一十木で、生まれ持った勘の良さから
上手く四ノ宮に合わせてくる。

これなら、俺がふたりに合わせさえすれば、何も言わずとも
まとまりのある歌になるだろう。

わかっているようで
本当にあのふたりを理解していなかったのは
俺の方かもしれないな。

歌を通して友の新たな面をみることができるとは……。
どうやら今回の課題は俺にとって得る物が多そうだ。