聖川真斗「日々精進~聖川手記~」

帰省

本格的に授業が始まり、
久しぶりに皆と雑談をした。
休み期間中はそれぞれ有意義に過ごしたようで何よりだ。

四ノ宮は実家に帰省した
らしく
土産にと、うに味の飴をもらったのだが……。
なんとも表現しづらい味だった。

俺も正月は東京を離れた。
祖父に新年の挨拶をするため、京都へ行ってきたのだ。

生まれた土地だからだろうか、
やはりこの街は居心地がいい。
水が合うというのだろうな。

元旦だというのに路地は賑わい、活気に満ちていた。

真斗-京都

たまにはあのように街を歩くのもいいものだな。
せっかくだから皆に土産をと思ったが
いざ買おうとすると悩むものだ。

最初はいろいろ買って各自好きに選べば良いかとも思ったが
欲しいものがかぶる可能性もあるし、人によって差をつけるのもしのびない。
それで結局、定番の八つ橋にしたのだ。

聖川家御用達の隠れた名店が近くにあったので
そこで良い物を見繕ってもらった。

洋菓子はあまり好んで食べないのだが、
和菓子は好きでな。

特にあの店の八つ橋は絶品なのだ。
あれなら皆も気に入ってくれるに違いない。

俺は普通のものでもよかったのだが、店主が気を使ってくれて
通常なら予約で半年待ちの商品を販売してくれた。

少々申し訳ない気もしたが、
皆が喜んでくれたのでよしとしよう。
店主の好意に感謝だな。

新年あけましておめでとうございます

謹んで新年のお祝辞を申し上げます。

昨年は何かとお世話になりまして、大変ありがとうございました。
本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

誕生日

17年前の今日、俺はこの世に生を受けた。
ひとつ年をとったからには今まで以上にしっかりせねばならんな。
とはいえ、誕生日だからといってことさら騒ぐことでもないし、
今日は授業もないので部屋にいたのだが……。

先程、一十木と四ノ宮が祝いに来てくれたのだ。
そして、誕生祝にとメロンパンをもらった。
それは只のメロンパンではなく幻の『さおとメロンパン』だった!

きっとこれを購入するのは大変だったろう……。
それでもあえてこれを買ってきてくれた、
そんなふたりの気持ちを嬉しく思う。
ありがたく頂くとしよう。

この時期は何かと忙しく、また寒さも身に染みるため、
体調を崩しやすいのではないかと思う。

年の瀬は大変だと思うがどうか皆も健康には気をつけて
楽しい年末を過ごして欲しい。

今日という日に心からの感謝を……。
これを見てくれている全ての人へ「ありがとう」

静けさの中で……

クリスマスイブか……。
今頃、街はお祭り騒ぎなのだろうな……。

今でこそクリスマス……12月25日は
イエス・キリストの誕生日だと言われているが
明確にこの日がキリストの誕生日であるという記述はないらしい。

12月25日とは、かつてローマで主流だったミトラス教の冬至の祭りで
それがいつの間にかキリスト教と混ざり合い、
今日のようなクリスマスの祭りになっていったのではないかと言われている。

ああ、すまないつい……語ってしまった。
こんな薀蓄などつまらないだろうか……。
しかし、たまには祭日にまつわる歴史を紐解いてみるのもいいものだと思うぞ。

それにしても、ここは静かでいいな。
……まぁ、騒がしい奴がいないからなのだが……。

このような日は心が穏やかになり、
どこか優しい気持ちになれるな……。

詞を…詞を綴ってみようか……。

この心に溢れる幾千の想い……それら全てを伝えきることはできなくとも。
ただひとつ……強いイメージの言葉に乗せることができれば……。

そうだな……そうしよう。
どうやら、こんな静かな冬の日は人を詩人に変えるらしい。

皆にもそのような日があるのではないだろうか。
今日という日に綴った想いが、いつか皆の元へ届くことを祈って。

よい聖夜を……。

降誕祭

先程、一十木に誘われてレコーディングルームに行ってきた。

どうやらクリスマスソングを歌うにあたって、
ピアノの伴奏が欲しくなったらしい。
一十木らしいというかなんというか……。

「ジングルベル」から始まって、「もみの木」やら「きよしこの夜」
ああ、それから「あわてんぼうのサンタクロース」も弾いたな。

あれもそれもと次から次へリクエストしてきたので
少々面食らったが……意外と指は覚えているものなのだな。
それに歌詞も……。

最後の方は俺も一十木とともに歌っていた。

雰囲気というか……あいつは人を楽しくさせる何かを持っているのだろうな。
たまにはこういうのも悪くない。

クリスマスまでは、まだ日もあることだし、
楽譜を用意しておいてやるか、そうすれば弾ける曲も増えるしな。
うむ。そうしよう。

今までのクリスマスは家族と過ごすか、
どこかのパーティ会場へ連れて行かれていたが……。
今年は学園内で過ごすことになりそうだ。

クリスマスには学園主催のパーティもあるようだし、
今からクリスマスソングの伴奏を練習しておくのも
悪くないかもしれんな。

字体

どうやらアイドルとしてのサインを考えねばならないらしいな……。
しかし、俺はどうもこういうことは苦手だ。

毛筆は幼き頃よりじいに習い、一応段位を持っている。
「書」を書くこと自体は嫌いではないし、
むしろ精神修養のため、時折書いてはいるが……。
サインとなるとその……少し気恥ずかしいものだな……。

さりとて、これもアイドルとしての試練のひとつ。
全身全霊を持って立ち向かわなくてはなるまい。

心静かに硯に向かい。
ひと磨りひと磨り墨を磨る。
姿勢を正し、皺ひとつなく伸ばされた半紙に
たっぷりと墨をつけた筆を……いざっ!

ハァァァァァァッ!
ハッ!
セイッ!

真斗01

………………よし。
うむっ。魂の入ったなかなか良き「書」になったな。
これで提出してみよう。

誠意のある対応

一十木もブログに書いていたようだが……。
四ノ宮のクッキーには困ったものだ。

本人は親切のつもりで持ってきてくれているのだから
無碍に断るのも気が引ける。
しかし……アレをすべて食べきる自信は今の俺にはないのだ。

「男子たるものどんな試練も乗り越えるべし!」
と、じいは言いそうな気もするが……。

味と匂いもさることながら、口に入れた瞬間、
体が拒否反応を起こしてめまいすら引き起こす。
あれはもはや食物兵器の一種だろう。

嘘やごまかしは友人としての礼儀に反するので、
何度か四ノ宮の料理の危険性について直接語ってみたのだが、
どうにも要領を得ず、本人には上手く伝わっていないようだ。

一応、俺自身が間食を控えている旨を伝えて
その場は事なきを得たが、俺の部屋から出る時、
四ノ宮は幾分寂しそうな眼をしていたな…。
あれはかわいそうなことをした。

そういえば、学校説明会の際、初めて四ノ宮のクッキーを見た時から
嫌な予感はしていたのだ。
匂いがその……クッキーにあるまじき刺激臭だったのでな……。

思えば、出逢いのあの日は驚くことだらけだったな。
学校説明会……オリエンテーションかと思って出かけて行ったら、
いきなりチームを組んでオリエンテーリングをしろと言われ、困惑したものだ。

とかくこの学園は無茶苦茶なことだらけ。
まぁ、それが特色なのだから文句を言う筋合いではないのだが……。
此度の課題といい、次は一体何をやらされるものやら……。

しかし、それもまた試練。
全力で立ち向かうのが礼儀というものだろう。

お初にお目にかかります

聖川真斗と申します。以後お見知りおきを。

今後はこの場をお借りして、アイドル候補生としての日常や趣味、
デビューへ向けて日々精進していく様などを語っていこうと思っております。

ブログというものを書くのは今回が初めてなもので
不慣れな部分も多く、ご不便をおかけするかもしれませんが
暖かい目で見守っていただければと存じます。