桃の節句

ひなまつりとは女子のすこやかな成長を祈る祭であって
主役はあくまでも女子であり、
我々が馬鹿騒ぎをしていいものではない。

とはいえ……。
一十木の企画したリアルおひなさまとやらは
なかなか興味深かったのでな。
衣装についての相談をされた時、快く引き受けた。

参加していた女子も、とても楽しそうにしていたし、
細部までこだわって、衣装に手を加えた甲斐があったというものだ。

くじ引きの結果、俺は左大臣に決まった。
位が高いのは光栄なことだが……。

左大臣はその……少々年がいっているのでな。
リアルを追求したら仮装のようになってしまった。

白髪の老人……。
あれが数十年後の自分の姿なのかもしれないと思うと、
なにやら複雑な気分になった。

数十年後、俺はどこで何をしているのだろう。
誇れる自分になっているのだろうか。
……そうありたいものだな。

コメント

  1. 一十木音也 Says:

    マサのおじいちゃん姿、けっこうハマってたよ。
    みんなもそれぞれ似合ってたし
    たまにはあんな風にいろんな格好してみるのも楽しいね。

  2. 聖川真斗 Says:

    そうだな。
    最初に誘われた時は少々迷ったが
    なかなか楽しめたぞ。