同室のライバルについて語れと言われても、
私にとって音也は単なる同居人以上のものではありません。
まぁ、たまにものすごく……。
彼の行動が理解できない時がありますが、
いちいち目くじらを立てていてはやっていけませんので……。
それに、私は私、彼は彼。
まったく系統が違うのですから、比べようもありません。
今の私にとって最大のライバルは私自身です。
常に昨日の私を超えていくこと。
重要なのはそれだけです。
ただ、そうですね。
音也に関して思うことがあるとすれば……。
とても楽しそうに歌う、
その一点についてだけは
ほんの少しうらやましく思うことはあります。
私にとって歌は極めるもの。
もう、昔のように楽しむものではなくなっていますから……。
あの無邪気さだけは賞賛に値するかもしれませんね。

